『施術は効果があるけれどそれだけでは元に戻ってしまう』
「施術だけしてくれたらいいのに…」と思う方はいらっしゃると思うのですが、それは一時的によくなっただけです(例えば骨盤の開き具合を施術で戻しても生活習慣からやがては悪い状態に戻ってしまう)。そうではなく、自らも自分の状態をよくするために深く自分に向き合っていただく必要があると、栄養や睡眠をはじめとする生活週間の改善や身体を矯正できる道具の活用など総合的な提案をしています。
生活習慣が改善されるきっかけとなる道具や手段が必要と判断したら、商品を紹介することがありますが、化粧品やベッドなどを販売するのが目的ではありません。それらをうまく使うことでカイロプラクティックを受けない時間も良くなる方向へ向かっていただきたいとの考えから、商品をご提案しています(それらがなぜ必要か、どこが違うのかについては、具体的に説明いたします)。
施術して快適になったとしても、また1か月後にはもとに戻ってしまう。ただし施術にはよい状態を身体に感じてもらうことに意味があります。また、後戻りしていないか、そのほかに悪いところが出てきていないかを見ていくことも目的です。
もとに戻る原因が生活週間にあるとしたら、その根本原因を治していかなければならないでしょう。そのためのヒントをお伝えするとともに、定期的にお顔を拝見することで末永いお付き合いと後戻りしない体調の維持をサポートするのが私の願いです。
『看護師だった私がカイロプラクティックで気づいたこと』
看護師の仕事はやるべきことが決まっていて、ルーティンの繰り返しです。そこに入院患者さんの状態が急変した、家族から要望やクレームがあったなど突発的な案件に対応することの繰り返し。それらをドクターの指示のもと、チームの分担でてきぱきとやっていく日々でした。
カイロプラクティックとは無縁だった私が自分の産後に経験した慢性的な疲労に陥ったとき、ママ友から「産後は骨盤を締めないとあかんのよ」といわれてカイロプラクティックに初めて行きました。
ところが、「なんにも変わらない」という感想でした。施術を受けて「身体の感じが変わったでしょう」と先生にいわれても、どこが変わったかわからない。あとになってわかったのは自分の身体の悪さに気づくことができなかったのです。
『カイロプラクティックで身体の姿勢を正し、生活週間で心の姿勢を正す』
そのとき痛感したことは、自分の身体のことは自分で気づかないといけないというものでした。そこでもっとカイロプラクティックを知ろうと「一日教室」というイベントに参加しました。実は、私の息子は重度障害児で、このままでは側湾症(背骨が曲がる病気)になるよと主治医からいわれていましたが、担当したカイロプラクターは「遅らせることができるよ」といわれました。
看護師の私は医療の重要性を理解しているので、その言葉に半信半疑だったのですが、ときに西洋医学は薬を処方しておけば…というような根源の治療につながらない対症療法であることもあります。カイロプラクティックでいうところの正しい「姿勢」とは、骨格の歪みを戻すことに加えて、生活週間で自分の身心の状態を向き合うというふたつの意味があると思います。
『末永く寄り添うことでお役に立てたらと…』
医師のなかには、投薬だけに依存しない生活習慣を正すことを強く求める人もいます。歯科医で治療してもらっても、その後の正しい歯磨きや口腔の手入れをしないと意味がないように、カイロプラクティックに来ていただいて施術でよくなってもそれを持続させるためには必要な生活習慣があります。カイロプラクティックは目的ではなく、健康に生きるための道具のひとつであり、生活週間の改善と相まってよい状態に近づけて保ち、すこやかに暮らしていけることのお手伝いをしたいと願っています。